そのお祭りの代名詞と言えば、「お神輿」。そのルーツとは?
神さまの乗り物
神輿(みこし)を音読みで「しんよ」とも呼ばれています。神さまが神社からお出かけする時に乗る乗り物がお神輿。もともと宮廷貴族が乗っていたものから生まれたと考えられています。
またの呼び名を「輿」に「御」をつけたものが、「御輿(みこし)」。天皇さまなど高貴な人の乗り物を指しますが、神さまが乗られるのですから「お神輿」と呼ぶ方がふさわしいかもしれませんね。
■お神輿のルーツ
「奈良時代の中ごろ(天平勝宝元年・749年)九州の宇佐神宮(うさじんぐう)の八幡の神(やはたのかみ)が、東大寺の大仏建立に無事祈願というお告げを出しました。その八幡の神が遷座(移動)するのに紫色の輿(天皇、皇后の乗り物)が用いられた」と言われている話が有名です。この紫色の輿がそれ以後、お神輿として世の中に普及していったのでしょう。