こんにちは!
昨日お知らせしたとおり、今回は岩手県の郷土料理をご紹介します🌸
🌼煮しめ
🌼そばの清汁
🍄煮しめ
手作りの焼き豆腐をたくさん使った郷土料理。
「煮しめ」という名前の由来は、“煮汁がなくなるまで時間をかけてじっくりと煮る”という調理法の「煮しめる」からきています。
一説には、おせち料理の元祖とも言われており、お正月はもちろん、祝い事や節句など、人がたくさん集まるときにも振る舞われてきた縁起の良い料理です。
おせちに欠かせない煮しめは、重箱の三段目(参の重)に入れる定番料理です。
根菜類やこんにゃく、鶏肉、椎茸など、様々な食材を一緒の鍋で煮ることから、
“家族が仲良く一緒に結ばれ、末永く繁栄しますように”という願いが込められています。さらに、入っている食材一つひとつにも意味が込められているので、いくつか紹介します。
・子宝、子孫繁栄を願う「里芋」「八つ頭」
里芋は、種芋にたくさんの子芋が付くことから、子宝に恵まれますようにという願いが込められています。
また、里芋の一種である八つ頭は、子宝や子孫繁栄の意味の他にも、「八」に末広がりの意味をかけ、縁起の良い食べ物として使われています。
・根を張り、一家の繁栄を願う「ごぼう」
ごぼうは、地中深くまでしっかりと根を張る野菜のため、そこから転じて家族や家業の土台が安定し、その土地に根を張って末永く繁栄するようにという意味が込められています。
また、「たたきごぼう」は豊作を象徴する瑞鳥(ずいちょう)に似ていることから、豊作豊穣の意味も含まれています。
・先を見通せるように願う「れんこん」「ふき」
れんこんやふきは穴が空いていて先が見えることから、将来の見通しがよくなりますようにという意味が込められています。さらに、ふきは「富貴」とも書けることから、生活の豊かさを願う意味があります。
・長寿の縁起物・亀に見立てる「椎茸」
昔は椎茸を採るのが難しく高級品だったため、祝い事や正月などの特別な日に縁起物として用いられてきました。おせちでも様々な料理に使用されており、六角形の形に飾り切りし、亀の甲羅に見立てて使われることも多いです。
「鶴は千年、亀は万年」と言うように、亀は長寿の象徴とされており、長生きできるようにとの願いが込められています。
・おめでたい梅に見立てる「人参」
梅は、寒い冬から春にかけて他の花々よりも早く咲くことから、古来より縁起物として愛されてきました。そのようなおめでたい梅花の形になぞって人参を飾り切りしたものを「ねじり梅」といい、生活の豊かさを願う意味が込められています。
・良縁・円満の縁起担ぎ「こんにゃく」
真ん中がねじれたこんにゃくは、手綱に似ていることから「手綱こんにゃく」と呼ばれています。その結び目と “縁結び”をかけて、良縁や夫婦円満の縁起物として用いられています。また、武家社会の名残で、手綱を締めるように心を引き締めて、己を戒めるという意味も込められています。
・出世を願う「くわい」
くわいとは冬野菜のひとつで、大きな芽が出ることから出世の願いが込められています。また、「芽が出る」と「めでたい」をかけて縁起物としても用いられています。
🍚そばの清汁
そばといえば、岩手では「わんこそば」!
長野県の戸隠そば、島根県の出雲そばと共に、日本三大そばの一つとされています。
◎わんこそばの起源(諸説あり)…およそ400年前の慶長時代、当時の南部家27代目当主、南部利直が江戸に向かう際に花巻城に立ち寄り食事を所望。
「殿様に対して市民と同じ丼で差し上げる事は失礼」との発想から、山海の幸と共に漆器のお椀に一口だけのそばを試しに恐る恐る出したところ、利直はこれを「うまい」と何度もお代わりをした。
花巻・盛岡などの地域では、祭事の際に地主が大勢の村人や客人にそばを振舞うという風習がありました。
また、岩手県の平泉町周辺には、あらかじめ小分けされた冷たいそばの入ったお椀(二十数杯)を、お盆でまとめて提供し、客が自分でお代わりを入れて食べる「盛り出し式」または「平泉方式」と呼ばれるものがあるそうです。
当施設ではわんこそば…ではなく、温かい清汁にそばを入れた温そばとして提供しています。
以上になります!
次回は3月16日(火)インドネシアの郷土料理をご紹介します☀
ホームページの更新は当日中に行います🌈